大学院講義『データアナリティクス演習』が終了!

先日、大学院リーダーシップ開発コース(LDC)で担当している講義科目「データアナリティクス演習Ⅰ・Ⅱ」が無事に最終日を終えました。

立教大学大学院 経営学研究科 経営学専攻リーダーシップ開発コース(通称LDC)とは?
「人材開発・組織開発・リーダーシップ開発」を企業・組織でリードすることのできるプロフェッショナルを育成することを目的に、2020年スタートした新しい大学院。大学院の特徴は、「人づくり・組織づくりに関する専門科目」が多数用意されており、必修授業中心のコースワークを通じて基礎を確実に学ぶことができる点にあります。詳しくは、こちら(大学院ウェブサイト)をご覧ください。


全28回(1回100分)で行われるこの授業の目的は、統計学、調査・分析方法論を知識として概念的に理解することにとどまりません。実際の組織人事課題を解決するためにデータ分析を活用できるレベルになることを目指します。

具体的に、授業のなかで扱うのは・・・

講義パートでは、
・統計学の基礎知識を学ぶ
・調査方法論の基礎を学ぶ
・量的データ分析法の基礎を学ぶ
・統計ソフトに習熟する

実習パートでは、
1.調査に協力いただけるクライアントを自ら交渉・獲得し、
2.クライアントの課題を特定し、
3.現場理論と学術理論をもとに調査仮説を立て、
4.調査項目を作成して実際に調査を行い、
5.データを様々な角度から分析し、
6.分析結果をもとに効果的な打ち手を導き出し、
7.レポートにまとめて発表する

お察しの通り、これを実質4ヶ月弱ですべてカバーするのは教える方もそうですが、学ぶ院生のみなさんは相当ハードだったと思います。。

現場で活躍する「人づくり・組織づくりのプロを育てる」というLDCの理念にフィットする授業づくりを目指して、山口和範先生(統計学)、藤澤広美先生(キャリア論)、事務局の加藤走さんとゼロから授業設計しました。

このスリリングな授業計画にはもちろん不安もありました。しかし、そこは我々もチームで乗り越えようということで、毎週、教員陣でミーティングを重ね、前週の振り返りと次の授業計画をディスカッションしながら、進めてきました。バックグラウンドの異なる先生方の心強いコミットメントとチームワークがなければ、きっと完遂することはできなかったように思います。学部長でもある山口先生は超ご多忙なスケジュールの合間を縫って、ある時は空港のラウンジから、またある時は出張先のホテルから、またある時はカフェから、ミーティングに参加してくださりました(本当にありがとうございます)。

まさに教員・事務局がチームとなって取り組んだ、舞台裏でのもう一つのリーダーシップ・プロジェクトであったように思います。院生の皆さんの積極的なチャレンジにも大いに助けられ、無事に終えられたことを安堵しています。

授業の成果は、調査に協力いただいたクライアントからの評価によるものであり、我々が内輪で褒めあうことはあえて避けたいと思いますが、院生のみなさんは本当によく取り組まれたと思います。学ぶスタンスには心からの敬意を評したいと思います。

授業に関わっていただいたすべてのみなさまに感謝します。そして、本当におつかれさまでした!