ついに新刊『チームワーキング』(中原淳・田中聡)の発売が開始されました!
この本が掲げる問いは、
理想のチームをいかに立ち上げるか?ではなく、「いまあるチームをいかに前に動かしていくか?」
という超現実的な国民的課題です。
ロールプレイングゲームのごとく、チームメンバーを容易に入れ替えることができるのであれば、僕たちはそこまでチームに悩まされることはないのかもしれません。また、サッカーチームFCバルセロナやラグビー日本代表のような「理想のチーム」に思いを馳せることもきっとないことでしょう。
ただ、多くのチームが直面している課題は「人手不足」です。どんどん難しくなる課題を今いる限られたメンバーで「あの手この手」で何とかしていかないといけないわけです。では、「あの手この手」って具体的に何をすればいいのか?
この本はチームを前に進めるために必要な知識とスキルを「すべての人」が持てるように、という思いで書かれた本です。一部の管理職やリーダー層ではなく「すべての人」です。
例えば・・・
- 「うちは上司がイケてないんで、チームの雰囲気ヤバめっす」という若手の方々
- 「チームワークなんて同じ釜の飯食って実行あるのみだろ」というゴリゴリリーダーの方々
- 「在宅勤務だとどうしても若手がサボってんじゃないかと心配でね…」という疑心暗鬼な上司の方々
- 「チームワークってーのは、つまるところ関係性の質ですからね。ふむふむ」という関係性の質おじさん各位
- 「役員が担当部門のことしか考えてなくて、全社戦略がまとまらない」と嘆いている経営者の方々
などなど。
このようにチームやチームワークに悩みを抱える全ての人に向けて書かれた本です。

本書では、「ごく普通の会社・組織・職場」を少しでもより良いチームにするためにはどうすればよいか?という現実的な問いに、ケース(物語)とデータ(数字)を用いて、できるだけ真摯に、わかりやすく答えることをめざしました。これまでのチーム本・チームワーク本とは一味違う、「チームを前に進めるためのユニークな提案」を試みています。
「うちのチームは完璧!絶好調!言うことなし!」と自信をもって言い切れる方以外にとっては、何かしら参考になるお話があるかもしれません。ぜひ本書を手に取ってみていただけると嬉しいです!
この書籍は、日本能率協会マネジメントセンターの雑誌『Learning Design』 の中原先生連載「Good Team のつくり方」のスピンオフ企画として生まれました。私は本書の執筆から途中参加させていただきましたが、連載開始から支えてくださった井上佐保子さん、黒川剛さん、宮川敬子さんをはじめ、本書「チームワーキング」の出版に関わっていただいた全てのみなさんに心から感謝申し上げます!素晴らしいチームでした!
