新刊『「事業を創る人」の大研究』(田中聡・中原淳著)の予約が始まりました!

新刊『「事業を創る人」の大研究』(田中聡・中原淳著:クロスメディア・パブリッシング)が、1月29日(月)より全国の書店で発売開始となります!

「事業を創る人」の大研究(田中聡・中原淳著 )クロスメディア・パブリッシング
https://www.amazon.co.jp/dp/4295401560/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_GhbzAb4MCYYS9

 

本書は、徹頭徹尾、「人と組織」の観点から「事業を創ること」 を考察した一冊です。

どんなに優れた戦略であっても、それをカタチにする「人と組織」がなければ、新規事業はコケてしまいます。しかし、これまで「人と組織」の観点から、新規事業を考察した研究というのは必ずしも多くありません。1981年から2008年までに刊行されたイノベーション研究論文の中で「個人」を取り扱った研究はわずか5%ほどです(M. M. Crossan & M. Apaydin , 2010)。

そこで本書では、新規事業経験者1,500名に対する調査結果と最新のイノベーション理論を手がかりに、「新規事業にまつわる様々な問い」に対して私たちなりの答えを示しています。

私たちが取り上げた「新規事業にまつわる様々な問い」とは、例えば・・・

Q.そもそも誰に新規事業を任せれば良いのか?
  既存事業で活躍していたエースの異動?それとも、社外のスーパー人材の採用?

Q.新規事業を任せる上で気をつけることは何か?
  「新規事業は君に任せた!」と言った時点でゲームオーバー!?

Q.新規事業プランコンテストがうまくいかない本当の理由とは?
  多くの会社に潜む「事業アイデアが必ず腐るメカニズム」って!?

Q.新規事業担当者が共通してつまずくポイントとは?
  「ビジネスプランを企画できないこと」?それとも「社内の協力を得られないこと」?

Q.新規事業部門の上司にふさわしいのは?
  既存事業と兼務する「掛け持ち上司」?それとも、新規事業一本の「専任上司」?

Q.新規事業担当者の人事評価はどうすればよいか?
  業績評価がいいのか?それとも、プロセス評価がいいのか?

Q.新規事業に対して、経営者はどのように関わればよいのか?
  極力ノータッチの方がよいのか?それとも、積極的に関与した方が良いのか?

Q.新規事業を生み出し続ける組織風土のつくり方とは?
  100回の訓示より1回の実例?「新規事業」というネーミングに問題アリ!?

Q.新規事業部門と既存事業部門との関係性を良好に保つには?
  「鎖国・出島モデル」の功罪とは!?

Q.新規事業担当者の次のキャリアパスをどう設計すべきか?
  新規事業での成果と新規事業離任後の配属は分けて考えるべき!?

・・・などなどです。こうしたテーマに関心がある方は、ぜひ本書を手に取ってもらえると嬉しいです。

ちなみに、「大研究」と銘打っていますが、いわゆる「ガチ学術書」ではありません。本書をお届けしたい読者は、「新規事業に関わるすべての企業関係者」です。成功確率「千三つ(3/1000)」と言われるほど、難易度が高いとされる新規事業。何の問題もなく、順風満帆に新規事業に取り組めている人・組織を前にして、私たちが本書でお伝えできることは多くありません。むしろ、以下のいずれかに心当たりのある方々にこそお読みいただきたいと思っています。

・「うちの会社は本気で新規事業を興す気があるのか!」と、不満に満ちた新規事業担当者
・「あちゃ…コイツに新規事業を任せたの失敗だったかな…」と、内心不安な経営層
・「ちょっと今、別の担当部署がバタバタで…」と、新規事業にコミットしない掛け持ち上司
・「アイツが新規事業!?そりゃお手並み拝見だな!」と、高みの見物中の既存事業担当者
・「別に新規事業を希望してたわけじゃないし…」と、モチベーション低めな新規事業メンバー
・「新規事業に興味あるけど、コケると出世に響くのかな…」と、及び腰な新規事業予備軍
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「新規事業」という一見華やかに見えるステージの舞台裏では、ドロドロとした人間模様が渦巻いています。本書では、高邁な理想論には触れず、私たちが現場で見てきた「事業を創る人と組織のリアル」を余すところなく綴っているつもりです。「あるある!」などと感じながら、読み進めていただけると嬉しいです!