新刊『会社人生を後悔しない 40代からの仕事術』発売開始!

新刊『会社人生を後悔しない 40代からの仕事術』(ダイヤモンド社)がいよいよ発売開始となりました。

約2年半に及ぶ、法政大学大学院石山研究室とパーソル総合研究所による共同研究プロジェクト「ミドル・シニアからの躍進を探究するプロジェクト」の成果がギュッと凝縮された渾身の一冊です。

本書では、国内で働く4,700名のミドル・シニア(40歳〜69歳)社員を対象にした大規模調査の結果を基に、
・多くのミドル・シニアが抱える〝キャリアの憂鬱〟の正体とは?
・躍進するミドル・シニアと伸び悩むミドル・シニアを分ける「わずかな差」とは?
・躍進するために私たちが今からできる具体的なアクションとは?

など、ミドル・シニアの仕事論を体系的にまとめた一般書です。

ミドル・シニアとして働いていらっしゃる皆さまはもちろん、ミドル・シニアを部下に持つ上司(特に年下上司)、ミドル・シニア向けの教育研修や人事制度を担当されている人事部・経営企画部の皆さまにもお読みいただきたい一冊です。更に言えば、僕のような次世代ミドルにあたる20代・30代の方にも「今後のキャリアを考える一冊」として是非手にとっていただければと思います。

僕たち執筆陣がこの本の企画段階から一貫してこだわったのは、「今、目の前の現実をどうすればよいのか?」というミドル・シニアの悩みに真っ正面から向き合おうということでした。

例えば−−−

いかがでしょうか…?いずれもなかなか悲哀感漂うコメントですが、これが現場のリアリティだと思います。そして、このような現実的な課題・悩みに対して、何か少しでも研究の力でお役に立てないかという思いで作られた本です。

世の中に溢れる「ミドル・シニア本」にはほとんど目を通してきましたが、あえて批判的に(お叱り覚悟で)表現させていただくとすると、おおよそこのような感じではないでしょうか。

・「こうすればきっとあなたもうまくいく!」的な、根拠なき著者自伝論
・「自分の価値観に向き合いましょう、以上!」的な、曖昧なキャリア論
・「人手不足時代だから、転職するなら今のうち!」的な、安易な転職論
・「まだ遅くない、兼業・複業時代の波に乗ろう!」的な、雑な働き方論

これらの本と本書は一線を画します!いえ、もちろんこれらの本が読者に気づきをもたらすこともあるでしょうから、一概に否定することはできません。ただしっ!これらどの本にも書かれていない、しかし、もっと大事なことが他にあるように思うのです。それが、冒頭に書いた「今、目の前の現実をどうすればよいのか?に対する具体的な答え」です。

そんな問題意識から、僕たちは企画段階から一貫して「今の会社で、目の前の仕事で、今の上司・同僚とともに、今日からできるアクションは何か?」という問いからブレずに向き合ってきました。最終的には、データと理論と卓越した編集技術?(byダイヤモンド藤田悠さん)に基づき、「22個の具体的な行動術」にまとめ上げました。

この本は、憂鬱さを抱えたミドル・シニアの皆さまにとって、「前向きな一歩の踏み出し方」が記された手引き書のような存在になることを目指しています。以下、目次をお読みいただくだけでも、その意味するところをお分かりいただけるのではないでしょうか。(いずれも自信を持ってお届けできる内容ですが、特に個人的なオススメはCHAPTER4です笑)

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PROLOGUE 「でも…私の会社人生、これでいいのだろうか?」

CHAPTER 0 ミドル・シニアの憂鬱
【行動 1】42.5歳からの停滞感を「自分だけのせい」にしない
【行動 2】50代にやってくる「最大の谷」に備える
【行動 3】「忍耐力」ばかりを鍛えている自分に気づく
【行動 4】一度立ち止まって、「自分だけの地図」をつくる
【行動 5】勘・気合いに頼らず、「足りないもの」を探す

CHAPTER 1 まずやってみる [Proactive]
【行動 6】動けないときこそ、踏み込んだ「情報収集」を
【行動 7】「横並び文化」の外に出て、「キャリアの霧」を晴らす
【行動 8】口出しがいやなら「フィードバック・シーキング」

CHAPTER 2 仕事を意味づける [Explore]
【行動 9】「社内の誰に役立つか」という視点で考える
【行動 10】「社内の論理」から離れ、仕事を見つめ直す
【行動 11】1枚のシートで「埋もれた関心」を掘り起こす

CHAPTER 3 年下とうまくやる [Diversity]
【行動 12】誰に対しても「さんづけ&敬語」を徹底する
【行動 13】「徹底してたてつく絶対的な味方」になる
【行動 14】飲み会に頼らず、「自分らしさ」を見せる

CHAPTER 4 居場所をつくる [Associate]
【行動 15】「解決策」ではなく、「解決できる人」を手渡す
【行動 16】「壁打ちの壁」に徹して、「相談され上手」になる
【行動 17】「弱さ」を隠さず、周囲の「心理的安全」を高める

CHAPTER 5 学びを活かす [Learn]
【行動 18】「知る」で終わらせず、「やる」に変換する
【行動 19】「心地よい空間」の外へ何度も「越境」する

CHAPTER 6 「リアル」を見通す [RCP]
【行動 20】ポストオフ経験の「リアル」を予見しておく
【行動 21】再びプレーヤーとして輝くための「助走」をつける
【行動 22】シニア期の「上昇気流」を味方につける

EPILOGUE 「会社人生、これでよかった」と言えるために

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執筆陣の石山恒貴先生、小林祐児さん、藤田悠さん。約1年に渡る執筆過程では、知的興奮の絶えない実に楽しい時間を過ごすことができました。隔週ペースで行われた石山研究室での議論が懐かしいですね。このチームで仕事ができたことが何よりの財産です。またこのチームで何か新しい企みをご一緒しましょう。

また、言うまでもなく執筆陣以外の多くの思いある方々の知見と支えがなければ、世に問うことすら許されなかった本でもあります。だからこそ、自信を持って言えます。良い本です。プロジェクトに関わった全てのみなさま、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

ミドル・シニア躍進探究プロジェクトメンバー(SPECIAL THANKS!)
法政大学大学院 政策創造研究科 石山恒貴さん
ダイヤモンド 藤田悠さん
旭化成グループ 三橋明弘さん、高橋亜紀さん
パイオニア 岩下淳さん、齋藤進さん
他参画企業 各位
ライフキャリアリサーチ 北川佳寿美さん
パーソル総合研究所 渋谷和久さん、櫻井功さん、小林祐児さん、青山茜さん、高橋美鈴さん、石橋誉さん、迎美鈴さん、櫻木真紀子さん、中島夏那さん
パーソルグループ 原野司郎さん、横道浩一さん、大澤則幸さん、市野喜久さん、坂本勇兒さん

どうかこの本をきっかけに、より多くのミドル・シニアのはたらくが、もっと楽しくなりますように!

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