PROJECT

早稲田大学政治経済学術院 大湾秀雄教授、慶應義塾大学総合政策学部 中室牧子教授、早稲田大学経営管理研究科 池上重輔教授、ハーバード大学ビジネススクール ラファエラ・サドゥン教授、コロンビア大学ビジネススクール アンドレア・プラット教授らとの共同研究。

近年リスキリングへの社会的関心が高まる中で、経営人材育成のあり方についても議論が高まると同時に、コーポレートガバナンス改革の政策論議の中で、日本企業の経営陣のスキルマトリックスや多様性に関する問題点を指摘する声も根強く残っています。私たちは、社長の時間の使い方、経営チームのスキルマトリックス、経営人材育成策の3つの領域でデータを収集し分析を行うことで、経営人材に必要な行動・スキル・育成方法について、実務上有用なエビデンスを提供したいと考えています。

 

[プロジェクトのウェブサイト]
https://executivesurvey.jp/about-the-project/

 

[調査へのご協力のお願い]
現在、調査にご協力いただける企業を募集中です。

 

参加条件

現在、本調査は『従業員数300名以上の製造業またはIT・情報サービス業』を対象に調査をしております。当面、本条件を満たしている企業様のみご参加いただけます。将来的には、業種を拡大していくことも視野に入れており、条件が変更となる場合はプロジェクトの公式ウェブサイト(こちら)にてお知らせいたします。

 

本調査への参加をご検討いただける企業様は以下のフォームよりお問い合わせください。3営業日以内に事務局よりご連絡いたします。3営業日が過ぎても事務局より連絡がない場合は、恐れ入りますが <executivesurvey@list.waseda.jp> までご連絡ください。

 

お申し込み・お問い合わせフォームはこちら

調査への参加 / 資料請求

 

立教大学 経営学部 中原淳教授・人事メディア「日本の人事部」との共同研究プロジェクト。「人と組織にまつわる超難問たち」と向き合いし、解決していくには、人事パーソン一人ひとりが充実した学びの機会を確保し、高度な専門性を身につける必要がある。では、そのために何が必要か、どう行動すればよいのか。このプロジェクトでは、人事パーソンの実態を大規模調査する国内初の試みを通じて、これまで全くと言っていいほど論じられてこなかった、人事パーソン個人の立場に寄り添った実践的な研究知見を生み出していく。調査研究の成果は、日本の人事部が主催する各種イベントや一般書(ダイヤモンド社より2024年夏に発刊予定)として展開する予定。

 

 

【本研究の成果】

人事パーソンは何を学び、どんなキャリアを描いているのか?
「シン・人事の大研究」調査結果報告 第1弾(レポートはこちら

人事パーソンはどう働き、どんなキャリア戦略を考えているのか?
「シン・人事の大研究」調査結果報告 第2弾(レポートはこちら

「シン・人事の大研究」調査結果をもとに考える 人事パーソンの「仕事・学び・キャリア」
(レポートはこちら

 

【関連記事】
立教大学 田中聡氏・中原淳氏と 『日本の人事部』による共同研究「人事パーソンの学びとキャリア」を探究するリサーチプロジェクトが始動!これまでにない大規模調査の意義と、もたらされる大きな変化とは?(日本の人事部)

立教大学 田中聡氏・中原淳氏と考える、人事パーソンの「学び」と「キャリア」(日本の人事部)

EYストラテジー・アンド・コンサルティング社との共同研究プロジェクト。研究成果は2024年夏から秋にかけて一般公開予定。

 

背景

現在、企業は深刻な「管理職のなり手不足」に直面している。次世代を担うミレニアル世代やZ世代の管理職志向が低下しており、管理職への魅力が減退している。管理職は働き方改革の推進や心理的安全性の確保など、メンバーへの配慮が求められる一方で、経営環境の不確実性が増す中、成果へのプレッシャーが強まっている。さらに、専門職の重用が進み、管理職と非管理職の賃金格差が狭まったことで、管理職としてのプレミアム感が薄れている。

 

目的

本研究プロジェクトでは、定性・定量調査を通じて、若手ビジネスパーソンが管理職を志向するための要素を明らかにし、実践的かつ効果的な打ち手を解明することである。従来の管理職候補の意識改革や負担軽減、能力向上、処遇アップといった直接的なアプローチだけでは、若手を管理職に誘引することが難しくなっている。そこで、管理職のポジションにスポットライトを当て、次代を担う若手人材が管理職に抱く”憧憬”を一つのキーワードとして、憧れに影響を与える要素を探究する。

 

期待効果

ビジネス環境が急速に変化する中、経営層と現場をつなぎ、ビジネスを牽引する管理職のなり手不足の解消は、企業にとって最優先の課題である。特にZ世代が20代後半を迎え、労働力としての重要性が増す中、Z世代を管理職に誘引することは日本社会全体にとっても喫緊の課題である。このプロジェクトを通じて、企業が新しい時代の管理職を育成し、未来のビジネスリーダーを輩出するための重要な一歩を踏み出す支援を手掛けたい。

新規事業の立ち上げに伴う様々な修羅場経験を通じて、経営人材候補である中堅管理職(ミドルマネジャー)は何をどのように学ぶのか。また、新規事業創出経験を通じた学習を促す組織的要因・個人的要因とはどのようなものか。これまで異なる領域として位置付けられてきた「事業開発」と「人材開発」を架橋し、新たなアプローチで経営人材育成を探究する学際的な研究プロジェクト。本テーマで博士論文「新規事業における中堅管理職の経験学習:経営人材育成に対する学習論的アプローチ」を執筆し、博士号取得(学際情報学博士:東京大学)。2021年、研究知見を収録した学術書『経営人材育成論』(東京大学出版会)を刊行。

 

[本研究の成果]

  • 「事業を創る人」の大研究 単行本(ソフトカバー) – 2018/1/29
    田中 聡 (著), 中原 淳 (著)
    amazon紀伊國屋書店

 

  • 経営人材育成論: 新規事業創出からミドルマネジャーはいかに学ぶか 単行本 – 2021/7/12
    田中 聡 (著)
    Amazon

 

[関連論文]

  • 「中堅管理職における新規事業創出経験者の学習促進要因:学習目標志向性を媒介とした要因間の影響過程に着目して」
    田中聡,中原淳(2018)
    『日本労務学会誌』19(2), pp.4-17.
  • 「新規事業創出経験を通じた中堅管理職の学習に関する実証的研究」
    田中聡,中原淳(2017)
    『経営行動科学』30(1), pp.13-29.

 

[書籍連載企画]
田中聡氏 連載企画 「事業を創る人」の大研究(AUBA「TOMORUBA」)

 

[取材・講演記事](一部抜粋)
立教大学 田中聡氏に学ぶ、事業を“創る人”が育つ組織(ロフトワーク)

新規事業が生まれるチームはどうつくる?立教大学・田中聡さんが語る事業創りのコツ(CULTIBASE)

新規事業の担当者は損?組織に負の学習をもたらす、「死の谷」の本当の恐ろしさ(事業を創る人を創る人の集い#3 講演録)
事業を創るのはスティーブ・ジョブズのような人ではない研究からわかった「事業を創る人」の3つの特徴(事業を創る人を創る人の集い#3 講演録)

優秀なプレーヤーが、優れた経営者になれるわけじゃない  (日経ビジネス 北野唯我氏 対談)
上から目線で評価するのではなく、トップが自分で新規事業を立ち上げよ (日経ビジネス 北野唯我氏 対談)
原因は会社にあった、「働かないおじさん」が量産されるワケ (日経ビジネス 北野唯我氏 対談)

『事業を創る人の大研究』の著者が語る、新規事業担当者が陥りやすい4つのジレンマと、その先の成長とは?
(「前編」はこちら/「後編」はこちら)(AUBA「TOMORUBA」)
大きな学びをもたらす「挑戦」をエンパワーする方法とは?(あしたのコミュニティーラボ)
なぜ新規事業人材は、社内で育成できないのか(ダイレクト・ソーシング・ジャーナル)
うちの新規事業がイケてない!その理由は「事業を創る人」を創るはずの“組織の中”にあった(OneHR)

 

[寄稿]
「うちにはイノベーターがいない」と嘆く前に考えたいこと(労政時報)

立教大学 経営学部 中原淳教授・株式会社日本能率協会マネジメントセンターとの共同研究プロジェクト。個人と組織の中間領域である「チーム」(共通の目標を達成するために、適応的な相互作用を交わす相互依存的な社会集団)に焦点を当て、データと理論をもとにチームとプロジェクトを前に動かす技術「チームワーキング」の要諦を解き明かす。チームワークにまつわる既存の定説をデータで検証し、チームの効果性を高める真の要因を紐解いていく。プロジェクトの研究成果は、書籍『チームワーキング』(日本能率協会マネジメントセンター)に収録。

 

[本研究の成果]

  • チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方 単行本 – 2021/3/11田中 聡 (著), 中原 淳 (著)
    amazon

 

[本研究をもとにした研修]
本研究の成果をもとに、中原淳・日本能率協会マネジメントセンターと共同で、職場の生産性向上や関係性強化に資するチームワーク研修を開発しました。詳しくは下記ご参照ください。

チームワーキング研修(中原淳・日本能率協会マネジメントセンター共同開発)

 

 

 

[取材・講演記事](一部抜粋)
3人の大学教授が問う、働きたいように働けない組織の問題点(Future Work Styling)

EYストラテジー・アンド・コンサルティング社との共同研究プロジェクト。ここ数年で職場マネジメントの難易度が格段に上がり、管理職を志望する若手社員が減る中、マネジメント職のプロとして様々な部門・チームをトランジションできるマネジャーの存在はますます貴重になっている。そこで「あの人はどの部門を任せても高い成果を出すよね」と一目置かれるトランジションリーダーに注目し、彼らに共通するトランジション行動を明らかにしようという試み。本プロジェクトでは、定性的・定量的調査を通じて、トランジションリーダーのマネジメント行動やその規定要因を明らかにし、管理職育成や管理職のオンボーディングを促進するための実践的な示唆をもたらす。

 

 

立教大学・EY共同のマネジメント行動研究調査レポート
早期に成果を出せるマネージャーの条件~着任後ではもう遅い? 鍵は「何をするか」よりも「いつするか」~(EY Japan社プレスリリース)

 

[取材・講演記事](一部抜粋)
若い人が管理職に魅力を感じない本質的な理由:田中聡氏インタビュー 1/2(ログミー)
「管理職をやりたくない人」はどうすればいい?:田中聡氏インタビュー2/2 (ログミー)

株式会社マイナビ・東京大学 山内祐平研究室との共同研究プロジェクト。労働力人口が今後も減少し続けるなか、若年労働者の早期戦力化(swift socialization)を求める社会的・経営的ニーズが高まっている。では、20代の若手社員とは一体どのような特徴を持つのか。また、若手社員が職場での仕事経験を通じて学び、躍進する学習メカニズムとはどのようなものか。これらの研究課題に対して、教育工学・認知心理学・経営学習論など様々なバックグラウンドを持つ共同研究者たちが定量的・定性的な調査を実施し、効果的な支援のあり方を提言する。本プロジェクトの知見をまとめた書籍『活躍する若手社員をどう育てるか 研究データからみる職場学習の未来』が慶應義塾大学出版会より刊行

 

[本研究の成果]

  • 活躍する若手社員をどう育てるか:研究データからみる職場学習の未来 単行本 – 2022/1/29山内 祐平 (著, 編集)
    amazon

 

 

[関連論文]

  • Effects of goal orientation and unlearning on individual exploration activities
    Satoshi Tanaka, (2022)
    Journal of Workplace Learning, Vol. 35 No.1, pp.57-74.
  • 「プロアクティブ行動がリフレクションを媒介して職場における能力向上に及ぼす影響 -20代の若年労働者に着目して-」
    田中聡,池田めぐみ,池尻良平,鈴木智之,城戸楓,土屋裕介,今井良,山内祐平(2021)
    『日本教育工学会論文誌』45(2), pp.147-157.
  • 「チャレンジストレッサーとヒンドランスストレッサーが若年労働者の業務能力向上と情緒的消耗感に与える影響 -レジリエンスの媒介効果に着目して-」
    池田めぐみ,田中聡,池尻良平,城戸楓,鈴木智之,土屋裕介,今井良,山内祐平(2022)
    『経営行動科学』Vol,33 No.3 pp.143-156.
  • 「思考のモデリングが経験学習と職場における能力向上に与える影響 -若年労働者を対象にした調査をもとに-」
    池尻良平,池田めぐみ,田中聡,鈴木智之,城戸楓,土屋裕介,今井良,山内祐平(2022)
    『日本教育工学会論文誌』46(1), pp.15-24.
  • 「経験学習の測定時における因子構造の考察 -若年労働者を対象にした調査をもとに-」
    池尻良平,池田めぐみ,田中聡,鈴木智之,城戸楓,土屋裕介,今井良,山内祐平(2021)
    『日本教育工学会論文誌』45(2), pp.247-255.

2018年4月、立教大学経営学部ビジネスリーダーシッププログラム(通称BLP)内にデータアナリティクスラボを新設。BLPを受講する経営学部生のデータを縦断的に収集・調査・分析することでリーダーシップ教育の効果性を可視化し、教育の継続的な改善を図っていく。さらに、リーダーシップ教育に関する先進的な国内研究拠点として、リーダーシップ研究の推進や各種メディアを通じた研究知見の発信を積極的に展開していく。
(公益財団法人 電通育英会の研究支援によるプロジェクト)

 

[活動記事]
田中聡(2020)「BLPオンライン授業による教育効果」立教経営BLPカンファレンス講演資料
2020年度経営学部新入生および新2年次生を対象としたオンライン授業に関する学生意識調査(立教大学プレスリリース)
開催報告:立教BLPカンファレンス2019 新しい教育手法の評価とデータを活かした授業づくり(立教大学経営学部ウェブサイト)

国内大手製造業3社と法政大学大学院石山研究室との共同研究プロジェクト。4,700名を対象にした定量調査を通じて、40歳以降の働き方や就業意識の実態を明らかにするとともに、ミドル・シニア人材の躍進を促進する要因を分析し、課題解決に資する施策を検討・開発。

 

 

[関連書籍]

  • 会社人生を後悔しない 40代からの仕事術 単行本 – 2018/12/20
    石山 恒貴・パーソル総合研究所 (著)
    amazon

 

[関連論文]

  • 「職場の人間関係が中高年正社員の職務パフォーマンスに与える影響:居場所役割感の媒介効果に着目して」
    田中聡,石山恒貴(2020)
    『人材育成研究』15(1), pp.3-17.

 

[取材・講演記事](一部)
労働力不足を乗り越え、人材の活性化を実現「ミドル・シニアの躍進」を実現するために人事が行うべきこととは(「日本の人事部」キーパーソンが語る人と組織)

 

[執筆コラム]
第1回:「働かないオジサン」は本当か?データで見る、ミドル・シニアの躍進の実態
第2回:躍進するミドル・シニアに共通する5つの行動特性
第3回:ミドル・シニア層の約4割を占める「伸び悩みタイプ」とは? 
第4回:40~60代のミドル・シニアを部下に持つ年下上司に求められる『年齢逆転マネジメント』のヒント
第5回:50代からではもう遅い?40代から始めるキャリア支援のススメ
第6回:ベールに覆われた『役職定年制度』の運用実態とその功罪
第7回:数年後に迫った大量定年予備軍とどう向き合う?『定年後再雇用』の躍進を見据えた備えと支え

 

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