「若手の管理職なりたくない問題」について、EY Japan社ピープル・コンサルティングチームのみなさんとの共同研究の結果がリリースされました。約1年半かけて定性調査と定量調査を実施し、いくつか重要な示唆を得ることができました。
・管理職に対する正しい理解なくして管理職意向なし(まずは会社として管理職の役割を明確に定義する)
・管理職意向度は組織の支援と自己効力感の有無で大きく左右される(ただ管理職やりたいか?を尋ねても意味がない)
・管理職の報酬を魅力的な水準に(「仕事の魅力・やりがい訴求」だけでは解決しない)
・管理職の負荷軽減は急務の課題(管理職がやらなくても良い仕事が何かを明確にする)
・管理職同士のチームワークと相互扶助が鍵(「良質な管理職コミュニティ」を育てることが重要)
・管理職上位層との接点を強化し、多様な管理職像の形成と健全な憧れ意識を(最も苦しんでいる課長層の姿だけで管理職へのネガティブなイメージが形成されてしまっている)
などなど…
今回の共同研究プロジェクトでは、「管理職になりたい人を増やす」という表面的な目標ではなく、『組織の中心的な立場から影響力を発揮し、会社の未来づくりに貢献する存在」としての管理職本来の存在意義に立ち返り、そうした健全な貢献意欲を引き出す「ツボ」と「その押し方」の解明を目指しました。EYさんとは今回で2回目の共同研究でしたが、今回も桑原由紀子さん率いるEY Japan社の素晴らしいチームワークに支えられ、無事にリリースすることができました。心より感謝です。このテーマにご関心のある多くの方に届くことを願っています!
EY Japan社ニュースリリース
若手の管理職志向を高めるには? ~ドライバーは、報酬のプレミアム感と管理職同士の仲の良さ
調査結果報告書